本研究会について

研究会代表挨拶


日本がんチーム医療研究会 
代表 松浦 成昭
(大阪国際がんセンター 総長)
 日本がんチーム医療研究会は2007年に関西がんチーム医療研究会として発足しました。当時既に米国ではMD Anderson Cancer CenterにTeam Oncologyがあり、がん診療の現場に多職種からなる医療スタッフがチームとして参加しており、臨床試験も推進しようとしていました。そこで私たちは、がん診療でより高度な協同(それぞれが主体になってがん診療に取り組む)をめざして研究会を立ち上げました。
 立ち上げには、医師(がん治療に関わる診療科、精神科など)、心理士、スピリチュアルケアに係る方々(神学校教授、僧侶など)、看護師、薬剤師、管理栄養士、その他の医療スタッフ、さらには患者団体、事務、会社の担当者など非常に多彩なメンバーが集いました。研究会を年2回開催し、メンバーによる演題発表・シンポジウム・講演などで構成しました。さらにその後、行政(大阪府、兵庫県、奈良県)担当者から「がん対策」についての話題も加わりました。また、海外との共同開催(第6回)も実施しました。関西以外の参加者が増えてきましたので、第27回研究会から「日本がんチーム医療研究会」に改称し、全国から演題を募集しています。また当初から発表内容を論文にすることをめざしており、これまでに看護師、薬剤師、医師(開業医含む)、企業メンバー(主に医療情報担当者)など多職種にわたる論文(癌と化学療法誌)が多数誕生し、全国に発信しています。
 当研究会の代表は2007年から2019年3月まで近畿大学学長 塩﨑 均先生(当時)が務め、2019年4月からは 大阪国際がんセンター総長 松浦成昭が引きついでいます。
現在は多くのがん関連学会が多職種の医療スタッフや患者団体からも参加できるようになってきましたが、その中で私たち「日本がんチーム医療研究会」はいつも先頭にあることを目指しています。新たな取組みの1つとして、本年は「抗がん薬曝露防止」のeラーニングを始めて、医療安全にも力を入れてまいります。
本研究会のさらなる発展のために、会員の皆様のご支援を心よりお願い申し上げます。

本研究会の歩み

2007年 関西がんチーム医療研究会 発足        初代研究会代表:塩崎 均(近畿大学 学長)
2019年 研究会代表 松浦 成昭(大阪国際がんセンター 総長)就任
2020年 日本がんチーム医療研究会に名称変更
2022年 抗がん剤曝露防止教育 e-ラーニングシステム  【e-PROTECT】開始